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フリーお気楽建築士 兼 主婦の黒猫とのくらし
by kame-kameko
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地盤改良と基礎工事

先月のみぞれ混じりの地鎮祭から始まった現場は現在基礎工事中です。


ケースバイケースなのですが、一般的に木造の基礎の鉄筋はもう少し荒め。
今回は地盤が若干軟弱なため、かなり密に組む設計にしています。
f0054859_102175.jpg
鉄筋の下に見える白い固まりはジオフォーム(いわゆる発泡スチロール状の素材)ですが
これが軟弱な地盤でも建物を安全に保つための秘密兵器!?








さて、そもそも地盤が軟弱だった場合はどんな工事が必要になるのか?
下の図の様に、建物が建つ場所の地盤の状態によって
大まかには3種類程の方法があります。
(画像はHPから拝借しました。あしからずm(_ _)m)
f0054859_12383350.jpg

今回の物件の場合は2番目の「軟弱層が中程度」の深さまである状態で
普通なら、この柱状改良を採用します。


しか〜し! 今回のこの場所は埋蔵文化財包蔵地 (@0@)
昨年末に市役所が行った 試掘調査 で70〜80センチ以上深く掘ると
遺跡が出る事が分かっているので柱状改良は無理。


残る方法は、地中を荒らす面積が少なくて済む鋼管杭を打つ方法。
(画像の「銅管杭」は誤字ですね^^正しくは鋼管杭(こうかんぐい))
建築面積の10%未満なら地中の遺跡が荒れる確率が少ないと見なされるので
断面積の小さな鋼管杭を採用することができます。



実はこのお宅の近くには新幹線が走っていて
ずっとその振動を感じながら生活してきたと伺っていました。
いろいろな側面から検討した結果、軟弱地盤を取り除いて地盤と建物荷重のバランスを調整し
建物を不同沈下や振動から守る「地盤置換工法」のコロンブス工法を採用しました。
f0054859_10211728.jpg
鉄筋の下に見える20センチの厚みのジオフォーム(発泡スチロールみたいな物)の下には
建物よりひとまわり広くコンクリートが敷いてありますが
更にその下にも15センチの厚みのジオフォームが全体に敷き詰められているんです。
分かりやすさのために、あえて乱暴な説明をするとすれば…
建物を浮かせて地震の衝撃をかわす…という感じでしょうか。



地震での建物被害は単純に揺れの大きさだけではなく
その場所の地盤の状態と揺れの種類、建物自体の構造の組み合わせによって
とても複雑に作用するので、どの工法が安全だとは言い切れないのですが
興味のある方は今回の東日本大震災のレポートなどをご覧下さい。
コロンブス工法




上の写真の基礎はご商売用の事務所。
奥に見えている住居の敷地内に建設しています。

今まで御両親とご長男夫婦にお孫さんの二世帯で暮らしていらっしゃいましたが
この母屋を減築しながら耐震補強をし、更に別棟で息子さん世帯の離れを建てていきます。

母屋の改修状態はこんな感じ。
テレビでお馴染みのビフォーアフターの様な状況・・・ちょっぴり苦戦中!? f(~~;)
f0054859_10213057.jpg

by kame-kameko | 2012-02-25 14:01 | しごと

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